和歌山で有名な浄土真宗本願寺派の寺院に寄せられた質問に回答してまとめております

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よくある質問

和歌山の浄土真宗本願寺派である寺院がご相談を承ります

Q&A

和歌山の浄土真宗本願寺派である寺院に寄せられた質問です

和歌山にある浄土真宗本願寺派 冷水御坊 飯盛山 了賢寺は、これまで法要や葬儀等、参詣を希望される様々な方に対応してまいりました。法要や葬儀は、遺族様や故人様によって求められる内容が違うため、不明な点があればお答えできる体制を整えなければいけません。
和歌山で各種仏事を執り行う浄土真宗本願寺派の寺院では、皆様から寄せられたご質問に対して住職が丁寧にお答えしております。よくある質問ページをご覧になることでより寺院について知ることができますので、ご用命の際はぜひご活用ください。


よくある質問

FAQ

よくある質問

「法名」と「戒名」は違いますか?
浄土真宗では、戒名とは言いません。戒名は厳格な規律(戒律)を守って仏道修行する人々につけられる名前であり、阿弥陀仏の救いの法に信順して生きる私たちがいただく名前は「法名(ほうみょう)」です。
従って、「法名」には修行の経歴を表す道号(4字や6字の戒名)や、修行生活の形態を表す位号(信士・信女・居士・大姉など)はありません。「法名」は「釋 ○○」というただそれだけです。
「法名」は生前にいただくものと聞きましたが?
浄土真宗門徒として、心から阿弥陀様を敬い、その“み教え”に生きることを表明する儀式を「帰敬式(ききょうしき)」といいますが、この帰敬式に際して、ご門主(もんしゅ)さまより「おかみそり」を受け、いただくのが「法名」です。
死んだらどこへ行きますか?
その問いに釈迦は「過去はすでに終わったことだし、未来はまだ来ていないもの。 まさに現在に思いをなすべきなのだ。」と考えています。いまこの日々を精一杯生かされて生きることが大切だということです。
しかし、目的地のわからない旅ほどむなしいものはありません。浄土真宗においては、阿弥陀如来の本願成就(ほんがんじょうじゅ)によりそのときがくれば必ず私達は阿弥陀様に救いとられて、浄土に往生できるとお聞かせいただいています。
浄土というのは実際にあるのでしょうか?
自分の認識こそ最も頼れるものと思い込んできている私たち現代人にとり、必ず浄土に救いとり・・・と言われても正直ピンと来ないでしょう。しかし、浄土への私達の思いの如何にかかわらず、浄土に生ぜしめるはたらき(力)を持つのが南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)です。
親鸞聖人は、浄土を花咲き・鳥舞うようなユートピア的な世界とは考えず、本願成就(願いにより仕上がっている)の「無量光明土(むりょうこうみょうど)」といわれます。光の世界といわれているのです。
このことは浄土を単に仏様がいる国というよりも、真実そのものの世界だといわれているのでしょう。
しかし一方で、親鸞聖人は浄土とは亡き人と再びあう世界であるという情的な理解もしめしておられます(御消息集)。
本当にあるのか、ないのか私達の浅はかな知識で問うよりも、そういった世界を味わい、それでも疑いなく、ここにはたらく本願力をいただけるよう、お聴聞(ちょうもん)したいものです。
浄土真宗を信仰する事で、何かご利益はありますか?
ご利益をうたう宗教をよくよく考えてみれば、身勝手な自分さえよければ・・・といった 欲望をかなえるものと言っても過言ではありません。
浄土真宗は「病気が治る」とか「家内安全」とか「交通安全」などをうたったご利益は一切ありません。
しかし、そのような気持ちに惑わされない生き方ができるという「ご利益」があります。

ダーナとは、何ですか?
ダーナとは、インドの古い言葉で「与える(贈る)行為」という意味です。
これを「布施」と表現します。ダーナには、お金や品物を贈る事(財施)と、真実のみ法を伝えること(法施)があります。布施はそのことによって見返りを求めないということです。
私達はつい何かをしてあげたらお礼の言葉や何かお返しが欲しくなります。
本来、布施はそのようなものを一切求めないものなのです。
お釈迦様は「無財の七施」も説かれています。
お仏壇のお供え物はどのようにしたらよいですか?
浄土真宗のお仏壇には、湯飲みやコップにお水やお茶を入れてのお供えはしません。
上卓(うわじょく)に一対の華瓶(けびょう)を置き、水と樒(しきみ)または青木を入れて供えます。お仏飯は本願寺派では丸く、大谷派では円筒形盛ります。前卓(まえじょく)には花瓶(かびん)に華をまたご命日やご法事の折などは季節の果物やお菓子などもお供えしましょう。
お仏壇用のお膳やナマグサもの、トゲや毒のある花はお供えしません。
リンは何のためにありますか?
お仏壇の前に座ると、必ずリンを叩いて合掌礼拝する人がいます。リンは、お経などのお勤めの際に定められたところで叩くもので、むやみに叩いてはいけません。
位牌はどのようにすればいいですか?
浄土真宗では葬儀の際に書かれる白木の位牌は、葬儀後の四十九日の間のみ慣例として使っていますが、その後は位牌はお仏壇に安置しません。また漆塗りの位牌を作ったりもしません。
亡くなった方の法名・俗名・命日(死亡年月日)などは、過去帳(かこちょう)に記入します。
家で、朝夕お仏壇にお参りの時、どの様なお経をお勤めすればいいですか?
浄土真宗では朝夕には「正信念仏偈‎<正信偈‎>(しょうしんねんぶつげ・しょうしんげ)」をお勤めします。または、「阿弥陀経」や「無量寿経」の中の「讃仏偈(さんぶつげ)」・「重誓偈(じゅうせいげ)」などをお勤めします。また、年回法要の時は、浄土三部経<浄土真宗の教章を参照ください。>などがお勤めされます。時間が無いときなどは、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」のお念仏を称えてお参りください。なお、お参りの時は、必ず念珠<数珠>(ねんじゅ・じゅず)を掛けてお参りしましょう。
※お勤めは、浄土真宗本願寺派用の聖典(せいてん)<経本>でお勤めいたしましょう。
※浄土真宗では、「般若心経」はお勤めいたしません。「般若心経」は“自力”(じりき)の教えを説かれたお経ですので、他力念仏の教えの浄土真宗の教えにはふさわしくありません。

お墓の建て方

■墓石の正面には「南無阿弥陀仏」と刻みましょう。
 また「倶会一処(くえいっしょ)と刻むのもよいでしょう。
■「家紋」「○○家」を刻む場合は、図(1・2・3)の
 いづれかの場所に配置します。
■吉凶は問わないので「吉日」とは刻みません。
 年月日を刻みます。
■整地時や建碑(けんぴ)時には塩・酒・米は使いません。
■方角にはこだわりません。
■水子地蔵は建てません。
■板塔婆は用いません。
■法名碑を建てる場合は「法名碑」と刻みます。
 「霊標」とは刻みません。
■墓石が出来上がった時に建碑法要を営みます。
 寺院には「建碑法要御布施」と書き、お参りに行かれた
 場合は「建碑法要御祝」と書きます。
 水引は紅白にします。

お焼香の作法

1.焼香卓の手前で一礼。一礼後少し前へ進む

2.お香を一回つまんで焼香

3.念珠を両手にかけ合掌

4.上体を45度傾けて礼拝(らいはい)

5.姿勢を正す

6.少し下がり、一礼 注:焼香する人が後に続く場合は香のフタはしません。 焼香作法は宗派によって違いますのでご注意ください。

迷信・俗信

七七日(四十九日)が三ヶ月にまたがる場合、切り上げることがありますが全くの誤りです。

「四十九日が三月」を「始終苦が身つき」といった語呂合わせであり迷信そのものです。 また忌中札・守り刀(魔よけ刀)・逆屏風・一膳飯・経帷子・旅装束出棺時の棺回し・帰り道の順路変更などは、迷信や他宗の慣わしです。

これらの行為は阿弥陀様にご縁のあった故人に対して非常に失礼な行為になりますので、迷信・俗信に振り回されないように正しく浄土真宗のみ教えを聞かせていただきましょう。

清め塩

仏教では死を穢(けが)れとはしません。

塩で清め穢れをはらうという行為は、故人に対して誠に失礼な行為にあたりますので、会葬者への配布および 遺族の使用も一切「清め塩」は無用です。

和歌山にある浄土真宗本願寺派の寺院では、法要や葬儀を承っております。また、これから葬儀をされるご遺族様が安心して故人様を寺院に任せられるように、年間を通して各種行事も開催しております。いざ葬儀や法事を迎える際は、何をしていいか分からないという方も多くいらっしゃいます。そういった方々の心配を取り除けるよう、初めて法要や法事を執り行うご遺族様の心に寄り添うことを心掛けております。
和歌山で由緒ある浄土真宗本願寺派の寺院が運営しているサイトでは、仏事での心構えやマナーを随時発信しておりますので、初めての法要や法事で分からないというご遺族様にご活用いただけるでしょう。また、皆様から寄せられたご質問に対し、住職が一つひとつ丁寧に回答しておりますので、法要や葬儀についてのわからないことがある方は一度ご覧ください。